眼瞼外反をご存知でしょうか。
いわゆる「あっかんべー」と同じことを指し、粘膜の赤い部分が見える状態のことです。
顔面神経麻痺や加齢による下眼瞼の緩みから生じ、眼瞼の結膜(赤い部分)が空気に触れることで涙が出たり痛みが出たりします。
手術は緩んだ瞼板を切除して幅を狭くしたり、下眼瞼の筋肉(眼輪筋)を目周囲の骨の近くに引き上げるように固定したりします。
当院での手術症例を掲載します。
【術前写真】
・90代
・下眼瞼外反による疼痛、流涙あり
【術後1ヶ月の写真】
・手術法:Kuhnt-Szymanowski変法(瞼板切除による幅の短縮)+lateral canthopexy(眼輪筋の眼窩外側骨膜への固定)
・外反の矯正は十分
・術後1ヶ月のためまだ切開部の瘢痕(キズ)は目立つ
ご覧のように、手術をすることで下眼瞼の結膜(赤い部分)は見えなくなっています。
切開部の瘢痕(キズ)は術後1ヶ月なこともありまだ目立ちますが、これも術後半年が経過する頃にはほとんど違和感がなくなります。
当院では下眼瞼外反症の手術を積極的に行っています。
・日帰り手術
・局所麻酔で30分程度
ご興味のある方はぜひ水曜日午前の形成外科外来を受診されてください。
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